肝臓病食事の4つの基本ポイント
1.1日90gのたんぱく質をとりましょう肝臓には蛋白質が必要です。肝臓自体、ほとんど蛋白質(アミノ酸)でできていることを見ても明らかなように、肝臓が正常な状態を保つのに欠かすことのできない栄養素です。また、痛めてしまった肝臓の細胞を再生させる作用をするのもタンパク質(アミノ酸)です。様々な成分を含んでいるタンパク質は肝臓にとってまさに万能とも言える栄養素です。健康な人は、1日60〜70gで充分なのですが、肝臓が弱っているあなたは、一日90gを目安に摂るようにしましょう。蛋白質の摂り方に注意が必要です。タンパク質は普通にとってもよいですが、肝性脳症や黄疸などがあるときは控えめにします。タンパク質を分解してアミノ酸として吸収しますが、その過程で腸内で有害なアンモニアが発生します。通常アンモニアは肝臓で解毒されますが、肝機能の低下した肝硬変ではアンモニアの解毒に筋肉が使われ、そこで分岐鎖アミノ酸が消費されるため、体内のアミノ酸のバランスが崩れます。その結果、肝臓でタンパクの合成がされなくなり、浮腫や腹水が出現したり、脳症が悪化したりします。このくずれたアミノ酸バランスを戻すためには食事の注意だけでは困難なので、特殊アミノ酸製剤を食事の一部に加えて服用します。
2.栄養のバランス本来の食事療法ですと、糖質(炭水化物)は必要のないものされてきました。しかし最近、総エネルギー量から考えて、“糖質は必要”という意見が大勢を占めています。この糖質を全くとらないと、せっかく吸収したタンパク質がすべてエネルギーとして使用され、アミノ酸を作らなくなります。1日90gのタンパク質に対して、糖質は350〜400gをとることが必要です。また、タンパク質と糖質だけでなく緑黄色野菜や果物などのアルカリ性食品により、ビタミンを補給することも大切です。体のために、バランスの良い食事を心がけましょう。
3.便秘は肝臓病にとって要注意肝臓には、腸で消化、吸収された多くの物質が集まってきます。その中には栄養素と有毒物質(腸内で腐敗、発酵した毒物)が混じっており、肝臓はこのうちの毒物に反応してカラダに害のない物質にかえる働きをしています。しかし、便秘になると、体内の毒物が大量に発生し、肝臓に負担をかけてしまいます。繊維質の多い食品を食べるなどして、便秘にならないように気をつけておきましょう。
4.脂肪の摂り過ぎ脂肪肝食べすぎ(=栄養のとりすぎ)、飲みすぎ、運動不足・・・・・・。これらは言ってみれば、脂肪をとりすぎる原因となるものです。このようにして肝臓に負担をかけると肝臓から脂肪を分解するはたらきのある物質が不足します。そして肝臓に脂肪がたまり、本来褐色をしている肝臓が黄色くなってはれてしまいます。これを「脂肪肝」といいます。「脂肪肝」はかなりひどくなっても、ほとんど症状がなく、タンパク質ををあまりとらないで、糖質を多くとるような食習慣のある人に多く見られます。暴食や暴飲を避けると同時に、適度なスポーツを心がけましょう。

肝臓のためを思うなら、良質たんぱく質の食品が一番です。

サプリ類は添加物のかたまりです。得たいのしれない添加物がてんこ盛りです。肝臓が分解するのに音を上げます。加工食品に含まれる食品添加物は、体にとっては毒物で、肝臓で解毒されます。弱っている肝臓への負担を減らすために、控えたほうがよいでしょう。食品からの栄養が一番です。

肝臓は蛋白質(アミノ酸)でできています。蛋白質(アミノ酸)は痛めてしまった肝臓の細胞を再生させます。

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この食品はタンパク質を制限しなければならない方でも安心して摂ることができます。

病態ごとの食事療法と対処法
慢性肝炎普通食を基本にした、バランスのとれた食事を心がけましょう。特別な脂肪制限は必要ありませんが、禁酒が絶対です。◆朝・昼・夕の3食を規則正しくとります。◆毎食、主食(ご飯やパン)、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)1品 、 副菜(野菜)2品 とります。◆1日に果物1個、牛乳コップ1杯、油を使った料理2品程度◆多種類の食品をとります。◆アルコール以外の嗜好品も、とりすぎないよう注意脂肪肝肥満が解消できる食事を心がけます。◆食事量を標準体重に見合ったものにします。 標準体重 = 身長(m)2  × 22 (女性は21)1日に必要なエネルギー = 標準体重 × 25〜30kcal ◆食べ方の見直しを行います。食事時間が不規則だったり、早食い・まとめ食いはNG◆嗜好品をとりすぎないようにします。アルコール・菓子類・ジュース・果物などの食べすぎが、肥満につながります。
アルコール性肝障害禁酒を行い、バランスのとれた食事を心がけます。◆とにかく禁酒することが大切です。飲酒を続けると、肝癌になりやすいことがわかっています。◆アルコール性肝障害の場合、栄養状態がよくない人が多くみられます。慢性肝炎に準じた栄養バランスのよい食事をとります。
肝硬変肝硬変の病態によって、食事療法も異なります。代償期(重篤な症状がない状態)◆慢性肝炎に準じた食事療法を行います。アミノ酸製剤を補給する場合が多くあります。◆便秘しないよう野菜・海藻・果物をとり、食物繊維の多い食事を心がけます。◆重症になると味覚が鈍化するため、塩分やエネルギーのとりすぎに注意します。◆肥満気味であったり、糖尿病がある時も、エネルギーのとりすぎに注意します。 非代償期(以下のような症状がある場合)腹水がある場合塩分制限(1日3〜7g)を行います。塩分量は腹水の程度に応じて決められます。肝性脳症の場合血液中のアンモニアが多くなると、意識障害が起こります。これを防ぐため、アンモニアのもとになるタンパク質を制限します。不足するタンパク質は、アミノ酸製剤で補います。タンパク質制限を上手に行うため、特殊食品の利用が勧められます。便秘は肝性脳症を起こしやすくするため、食物繊維をとるよう心がけます。食道静脈瘤食べすぎて、食道を刺激しないようにします。 食道の炎症を悪化させる香辛料などの刺激物、固いもの、コーヒーなどを避けます。 その他就寝前に、軽食をとります。  非代償期の肝硬変では、肝臓のグリコーゲン貯蔵量が減少するため、食後10時間近くたつ早朝起床時に糖が不足状態になります。これを防ぐため、就寝前に軽食をとることが勧められています。200kcal程度のおにぎりやパン、または肝疾患用の栄養剤をとりますが、軽食が必要かどうかは医師や栄養士に相談してください。

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肝臓は蛋白質(アミノ酸)でできています。蛋白質(アミノ酸)は痛めてしまった肝臓の細胞を再生させます。

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